TO-TEN について 今回、この「TO-TEN」を開くにあたり、簡単なQ&Aを作成してみました。 Q1: そもそも「TO-TEN」とはどういう意味ですか? A1: もともとは、句読点の「読点」から来ています。この辺で一区切りをつけて今までの作品を振り返ってみよう、という意味です。あと、他にも「到(達)点」やパステルを始めてから約10年経ったということでの「十(周年)展」、さらに次の10年に向けてということで「to TEN」なんていう意味にも取れるようになっています。 Q2: どうしてこの場所(ギャラリー悠)を選んだのですか? A2: 今回個展を開くことになった理由は、まず「近所なら観に行けるけど、銀座とかは遠くて…」という人達にも観に来てもらえるような場所で一度やりたいなと以前から思っていた、というのがありました。そして、たまたま毎年この時期に参加していたグループ展が今年は事情で開催されなかったという事もあって、では、代わりにやってみようか、という事になり、インターネット等で捜してこのギャラリーを見つけました。 Q3: 絵を描き始めたのはいつからですか? A3: 幼稚園の時に、その通っていた幼稚園の園舎を利用して行われていた絵画教室に通い始めたのが最初です。しかし、もともと園児や小学校低学年の生徒が対象の教室だったためにそこを「卒業」する事になり、小学校4年生の時に改めて城戸崎哲夫先生の「アートスクール平塚」に入学しました。 その後は、途中何年かの休学を挟んで現在までずっと「アートスクール」で描かせていただいています。 Q4: なぜ、パステルで描いているんですか? A4: パステルで描き始めたのは、10年ほど前、以前にいた職場の人達からそこを辞める時に記念品としてパステルのセットを頂いたことがきっかけです。当時はまだパステルには触ったこともなかったんですが、96色も入った立派なセットだったこともあり、そのまま使わないのも勿体ないと思って描き始めました。そして、どうせ始めるならちゃんと勉強しようと思い、当時たまたま休学していた「アートスクール」に再び通い始めて、それ以来ずっとパステルで描き続けています。 パステルは、同じモチーフを描いても油彩や水彩に比べて柔らかい印象になること、そして、あまり使っている人が少ないところが気に入っています。あと、パレットにいちいち絵の具を出さなくても良いことも、不精な私にとっては性に合っているようです。(笑) ちなみに、最初に頂いたパステルは今でも使い続けています。 Q5: 1枚描くのにどのくらいかかるんですか? A5: 下描きも含めて、小さい作品だったらだいたい2〜3ヶ月、大きい作品は4〜5ヶ月くらいです。ただし、実際には週に1回教室に通ってそこで2時間くらい描くので、時間に直すと小さいもので20時間前後だと思います。 Q6: 1年に何枚くらい描くんですか? A6: 上のようなペースで描くので、だいたい1年に大きい作品が1点と小さいものが3〜4点くらいです。 Q7: 大きい作品はどうやって描くんですか? A7: まず、小さい下描きをいくつも描いて、その中から気に入ったものを大きく引き延ばしていきます。ただ、大きな作品の場合、画面全体をパステルで塗るのは時間的にも大変なので、まずアクリル絵の具で下地を塗り、その上にパステルを重ねていく、という方法で描いています。 Q8: 自宅では描かないんですか? A8: 自宅では基本的に描きません。自宅だとなかなか集中できないのと、自分の中で「気分が乗らないから…」などと理由を作って結局描かなかったりするからです。(笑) Q9: 油彩(油絵)はやらないんですか? A9: 油彩は、今まで全くと言っていいほど描いたことがありません。理由はいろいろあるのですが、一番大きな理由はきっかけが無かったからです。(ちなみに、パステルを始める以前は、アクリルやポスターカラーで描いていました) まあ、どちらかと言うと「食わず嫌い」的な部分もあるので、ひょっとしたら今後始めることもあるかも知れませんが、少なくとも、今はまだもう少しパステルを勉強したいと思っています。 Q10: 公募展等には出していますか? A10: 一応、毎年12月に上野の東京都立美術館で行われる「現代童画展」には出品しています。あと、平塚市の美術家協会展や平塚市展、また、「アートスクール」の教室展などにも出品しているので、機会がありましたらぜひそちらの方にもお越し下さい。 Q11: 作品は売ったりしないんですか? A11: いまのところ、売ることは考えていません。(笑) 理由は、まずお金を頂くこと自体「恐れ多い」のと、あと、やはり作品にはそれなりに愛着があるのであまり手放したくない、というのもあります。 Q12: 次の「TO-TEN」はいつですか? A12: まるで考えていませんが、おそらく10年以上先だと思います。(笑) ○ 最後に、今回この「TO-TEN」を開くにあたり、ギャラリー悠、そして城戸崎先生を始め多くの方々にご助言、 ご協力いただきましたことに心より感謝いたします。 どうもありございました。 -Shinichi Tanaka - |