私はよく、描きたいと思ったモチーフを半ば衝動的に描くことがあるのですが、これもそんな作品の一つで、たまたま鉱物標本の店で買った安物の水晶を描いてみよう、と思ったのがきっかけでした。ただ、こういう場合、たいていは後先考えずに描き始め、背景等のことは描きながら考えるというスタンスなので、アイデアが途中でちゃんとまとまらないとヒサンなことになります。(笑) ちなみに、この作品の場合、最初バックにはクリスマスツリーのランプがありましたが、描いているうちに気が変わり、いつの間にかランプを惑星に見立てて宇宙にしようと思い始めました(背景が黒いのはその名残です)。しかし、やっぱり、ちょっと子供っぽいような気がしてきて、さらにアレコレいじった挙げ句、結局最後は何だか作者自身も分からないモノになってしまいました。 たまに「丸いのは魂ですか?」なんて聞かれることもあって、そんなときは返答に困ってしまいます。まあ、その人がそう見えたのなら、その人にとってはそうなのでしょう。なんせ、作者自身も分かってないのですから…。(笑) でも、そんな作品にも関わらず、特に自分でも絵を描くような人などには意外と評判が良かったりするんですから、絵ってホント不思議です。 |