海の見える風景 -赤い壁-

 最近は、50号クラスの大作を描く時には、まず小さいサイズでエスキース(習作)を描いてから描くようにしているのですが、これもそんなエスキースの意味も兼ねて描いた作品です。
 それまで何点か下から見上げる視点の作品を描いていたので、たまには見下ろし視点で描いてみようと思ったのがきっかけでした。実際には、私がよく資料にしている写真集の写真を元にして、背景だけを海に差し替えています。ただ、ある程度描きたい物は描けたものの、階段の向こうの様子とか、自分の中のイメージが表現し切れていない部分も多かったため、結果として、この作品を大作にするのは今回は見送りました。でも、いずれはまた違った形で挑戦してみようと思っています。

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